n年後に駐在するゲイ

いつか海外に飛ばされるゲイが生きた証

近況

最近、全くブログを書いていなかった。
あまりにもはてなブログにログインしていなかったせいで、サイトにアクセスした際に再ログインを求められるくらいにはブログを書いていなかったことになる。

僕が地球上で一番大好きな芸人・阿佐ヶ谷姉妹がウェブ連載でエッセイを書いたとき、姉のエリコさんがどうしてもネタが浮かばなくて、エッセイを書けなかった時期があったらしい。その時はその「書けない」ということをネタにして書いていたので、僕も同じ方法をとろうと思う。

 


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書きたくないわけでも、書くネタがないわけでもない。ただ、わざわざ書かなくてもいいかなと思うことが増えた。

それはたぶんありがたいことに、ここ最近の生活が充実しているからだと思う。

仕事は基本的に定時上がりだし、これといって骨の折れるタスクもない。職場の人間関係は極めて良好。

プライベートはプライベートでいい感じ。読みたい本を読む時間もあるし、土日には誰かしらに会っている。料理をして家族にふるまうと、おいしいと言ってくれる。ジム通いもなんとか続けられている。

 

どうも僕は、気持ちが多少暗い方向に向かっているほうが筆が乗るらしい。

 

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最近はぼちぼち転職活動をしている。といっても、職務経歴書に書くエピソードを棚卸して何とかそれっぽい作文を作り、エージェントに送り付ける、だらだら求人を探すといった具合だけれど。

世の中にはこんなにみなし残業を採用している会社が多いんだと初めて気が付いた。

新卒就活の時、「みなし残業は悪!ブラック企業の象徴!」と刷り込まれていた僕は、そういった企業を敬遠していた(もちろんどんなときにも悪であるわけがない)。

ただ、求人タイトルに「残業はほとんどなし!」と書きながら、給与の詳細欄に「みなし残業30時間分込み」と書いてあるのはどういうことなんだろう。

キャリアについてあまりにも何も考えないままここまで来てしまった。今期のボーナスはキャリアカウンセリングに費やそうか。いいカウンセラーを知っている人がいたら教えてください。または、相談に乗ってくれる人がいたらこっそり連絡ください。

 

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先週はライブに行った。JPOPのクラシックアレンジ演奏を、リクライニングチェアでゆったりしながら聴く、とても贅沢なコンセプト。

寝てもいい、しゃべってもいい、写真を撮ってもいいと、とにかく自由。

ホール中を満たす音があまりにもきれいでとても寝てなんかいられなかった。

普段、文字でしか世界とコミュニケーションをしていない僕にとって、文字以外の手段で外部とかかわることができる機会はとても貴重。

言葉がなくても、世界はこんなにキラキラしていて楽しいものなんだ。

 

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今日は翻訳家のトークイベントを見た。日本語と日本語でない言語を行ったり来たりして、「ことば」というものに丁寧に、時に大胆に接していくこの職業を、僕はときどきうらやましく思う。

登壇した翻訳家がこんなことを言っていた。

「僕にとって翻訳とは、外国語で書かれた楽譜を、日本語で書かれた楽器で演奏するようなもの」

なんて端的で美しい表現なんだろう。僕はたぶん、生涯この言葉を忘れない。

僕がこの世とさよならするまでの間にあと何回、心にしみこんで否が応でも僕の一部になってしまうような言葉と出会うことができるんだろう。

 

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頭に浮かんだことをつらつら書き連ねてみたけれど、なんだかしっくりこない。きっと、自分の体験したこと、考えたことを言葉にする作業をさぼりすぎたせいだ。ゆるゆるリハビリをしていこうと思う。