n年後に駐在するゲイ

いつか海外に飛ばされるゲイが生きた証

散歩と彼岸花とばーちゃん

最近、夜の気温が心地いい。夏と秋が半分くらいになったような感じ。いや、秋が少し優勢か。

 

暑さのせいで自粛せざるを得なかった夜の散歩がはかどる。

 

ルートはいつも決まっていて、家の目の前にある全長1キロほどの遊歩道を行ったり来たり。

 

好きな音楽を聴きながら歩くこともあれば、草の揺れる音や虫の鳴き声をBGMに歩くこともある。

 

近頃はVaundyの『東京フラッシュ』にはまっている。

 

 


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好きな小説に「散歩のいいところはすぐ孤独になれることだ」というフレーズがある。まったくそのとおりだと思う。物理的にも心理的にも「独りだな」と感じる。

 

つい2時間ほど前、いつものコースを歩いていると彼岸花が植わってるのに気づいた。僕の一番好きな花だ。あの毒々しい赤がたまらない。

 

最近一緒に住むようになったばーちゃん曰く、彼岸花を墓の周りに植えることで、その当時は土葬されていた遺体を害獣から守っていたらしい。彼岸花の根には毒があるそうだ。

 

おばあさんという生き物はいろいろなことを知っている。料理のレパートリーは僕の比にもならないくらい多いし、テレビで流れる観光スポットをみるとそれに関するうんちくが止まらない。当たり前ではあるけれど、生きてきた時間が違うなと感じる。僕がばーちゃんくらいの年齢になるころには、自分は、世界は、大切な人たちはどうなっているんだろう。

 

そんなばーちゃんは手術のため今日から2カ月入院する。無事に帰ってきてほしい。