n年後に駐在するゲイ

いつか海外に飛ばされるゲイが生きた証

2022-01-01から1年間の記事一覧

探~ブログタイトルどうしよう~

3カ月ぶりの更新らしい。ブログをさぼっていた間、色々なことが起きたはずなのに、いざPC画面を前にすると文字が浮かんでこない。考えていることを言葉にする作業が久々すぎる。ブログ書くのってこんなに難しかったっけ。 探してばかりの2022年下半期だった。

泣かないで

遠くから泣き叫ぶ声が聞こえる。 女の人のような、はたまた少年のような。 23時50分、慟哭は空気を伝って、僕の部屋の窓に侵入して、そして布団で時間を持て余している僕の耳に届く。 「泣く」というよりも「叫ぶ」といったほうが適切なくらいの泣き声。 こ…

勝手に26歳計画

今日をもって26歳としての僕の人生が終わる。 「アラサー」という思考の形跡のまるでない紋切り型の言葉を投げかけられる機会がこれから増えるのだと思うと、少しうんざりする。 30歳が近づくからなんだというのだろう。 「年齢なんて記号に過ぎない」 世界…

7月のナイトメア

怖い夢を見た。 家族が不気味な宗教に取り込まれてしまう。その宗教からやってきた人が僕の家を取り囲む。空は真っ暗だった。やけに星がキラキラ輝いていて、不気味なシチュエーションとのコントラストが余計に怖かった。ここは夢によくあるおかしなポイント…

カクリノオワリ、読んだ本と読書について

隔離期間がようやく終わる。 「隔離期間」という言葉にどんな形容詞をつけようかさっきからずっと迷っている。「長かった」といえば長かったし、「長いようで短い」といえばそんな気もする。かといって「短い」とは言えない。 「じっくり本を読むことができ…

施しとしての睡眠

睡眠を自分でコントロールできない。 より正確に言えば、入眠のタイミングを調整することができない。 「明日は朝早いフライトに乗るから、今日はいつもより2時間くらい早めに寝よう」 これがよくわからない。寝るタイミングって、そんな簡単に自分で決めら…

ナインティーン

流行りの病にかかった。誰でも感染する可能性があるものなので、「まさか自分が」というよりかは「ついに来たか」という気持ち。 初めは喉に若干の違和感があったくらいだったけど、時間が経つにつれて喉奥がだんだん腫れる。おまけに体温が上がる。一時は39…

近況

最近、全くブログを書いていなかった。あまりにもはてなブログにログインしていなかったせいで、サイトにアクセスした際に再ログインを求められるくらいにはブログを書いていなかったことになる。 僕が地球上で一番大好きな芸人・阿佐ヶ谷姉妹がウェブ連載で…

ぼくの好きなもの

脳みそのしわの隙間にこびりついたデブリをとるために、思ったこと頭に浮かんだことをそのまま書こう企画を開催します。今日のテーマは「ぼくの好きなもの」です。 片桐はいりさんハマったきっかけは『かもめ食堂』。なんでしょう、あの圧倒的唯一無二の存在…

扁桃炎バトルロワイヤル

それは突然やってくる。弱いけど確かなのどの痛み。火照り、だるくなるからだ。鏡に向かって口を開けると、喉奥の両側に白いブツブツ。ああ、またかと愕然とする。頭の中で非常事態警報が鳴り響く。1時間もすれば体温は38度を超え、唾を飲み込むのもしんどく…

すべての感情・経験は味わい深いペルシャ絨毯の模様となり得るか? 読書感想文『人間のしがらみ』

※ネタバレあり 人生ってうまくいかない 起きたことに意味なんてない。ただ起こるだけなんだ。 すべての感情・経験は味わい深いペルシャ絨毯の模様となり得るか? 生きる意味とは何か?我々はいかにして生きるべきであるのか?地球上の誰もが一度はぶつかるで…

眉間と鼻の間にある脳

気温の上昇にすこぶる弱い。 冬の間ずっと履いていたヒー○テックのレギンスがもはや不要になるころ、ネガティブでもポジティブでもなく、心ここにあらずという感覚が続く。 ハイテンションという言葉はしっくりこない。むしろ焦燥感に近い気がする。 特に焦…

眠りにおぼれる

流行り病が収束するめどが一向に立たず、僕の労働奉仕先では在宅勤務が継続中。 この勤務形態の最も優れた点は、昼の休憩時間、人間が最も眠りの世界に旅立ちたくなる時間に、周りを気にすることなくうたた寝をすることができることだ。 *******************…

青空と小麦畑の国に寄せて

耳元で鳴る電脳を止めて布団から這い出す。 顔を洗い、ご飯を食べて、仕事用PCのスイッチを入れる。 休憩時間になるとお昼を食べて、あとはうんと寝る。 また仕事に取り掛かる。 いつもの生活。いつものルーティーン。 でも、そんなありふれた日常の中で、気…

春と労働

2022年も6分の1が終わろうとしている。 ついこの間お正月を迎えたような感覚でいる。年越しコンサートで聴いたダンソン第2番は今となってはお気に入りの曲の一つだ。 時間の流れがあまりにも早い。厚手のコートを脱ぐ季節が、もうそこまで迫っている。

深夜コンビニ

時計の針がてっぺんを過ぎたころにコンビニに行くのが大好きだ。 この営みに「深夜コンビニ」という名前を与えている。 これは秋が深まったころにするのがいい。 秋と冬のにおいが半分ずつになる時分。

耳に備え付けられたガリバートンネル

ここ2日くらい調子がどうもおかしい。 身の回りの音が、実態以上に大きくなって耳に飛び込んでくる。 僕の聴覚器官に対して絶え間なく奇襲を仕掛けられているような感覚。 部屋を暖めるエアコン、そばの道路を駆けていく車、中身のない話で盛り上がるふりを…

こころにほんのり暖かいものを抱えて

定時になると同時にパソコンの電源をオフにして、友達との待ち合わせ場所へ。 仕事終わりに遊びへ出かけるときに感じる独特の高揚。 駅へ向かう足取りが心なしか軽くなる。 パソコンが入っているはずのリュックがよく跳ねる。 何でもできると、何にでもなれ…

臭いものにふたをした先にあるもの ~読書感想文『華氏451度』~

年末は努めて本を読むようにしている。2021年の暮れ、何を読もうかと考えながら書店をふらふら歩いていたら視界に飛び込んできたのが、アメリカの作家レイ・ブラッドベリの代表作『華氏451度』。 NHK『100分de名著』でも紹介されたことのあるこの本を、いつ…