n年後に駐在するゲイ

いつか海外に飛ばされるゲイが生きた証

ナインティーン

流行りの病にかかった。誰でも感染する可能性があるものなので、「まさか自分が」というよりかは「ついに来たか」という気持ち。

 

初めは喉に若干の違和感があったくらいだったけど、時間が経つにつれて喉奥がだんだん腫れる。おまけに体温が上がる。一時は39度を下回ることがなくて、意識がフワフワしていた。

 

高熱を出すと、その時考えていたことや強烈なイメージ、音、実に様々なものが頭の中を縦横無尽に飛び回る。それはおぞましくて、とてもグロテスクな何か。その悪夢のような光景を振り払おうと、自然と寝返りの回数が増える。本当は、体勢を変える体力もないというのに。

 

発症から5日ほど経つけど、まだ平熱には戻らない。今流行っている株は高熱が長引くらしい。とはいえ、だいぶ楽になってきた。

 

一方で、のどの痛みが強く、空咳がこれでもかというほど出る。声はガラガラ。とても客先の電話を取れるようなものではない。喋ろうとすると咳が出るの辛すぎる。これ、いつか治るんだよね。そうだよね。

 

今はホテルで療養している。食事は思ったより豪華。ただ、人によっては量が少ないと感じるかもしれないので、お菓子やインスタントスープを多めに持っておくといいかもしれない。基本的なアメニティは充実している。

 

軽症者のホテル療養はとにかく時間を持て余す。いかに多くの暇つぶし道具を持っていくかがポイントだと感じる。僕は数冊の本とKindle、パソコン、あとはスマホに入っているアマプラ、ネトフリ、YouTubeを携えて、悠久の時間と闘うつもりだ。

 

これは再三言っていることだけど、趣味のバリエーションを増やしたいなと思う。読書、ブログ執筆、料理、トレーニング。あと一捻り。バドミントンでも始めてみようかな。あとはマリンスポーツとか。多趣味人間であれば、ホテル隔離の時間を限りなく有効に使えるんだと思う。

 

時間はたっぷりあるんだし、何か一つのことについて調べて記事にまとめるみたいなことをしてみようか。ある人がやっていたように、誰かにインタビューをして、インタビュー記事風にして投稿するのもいい。

 

やりたいことを考え始めると、この憂鬱な隔離生活がちょっとだけ楽しくなる。というか、そう思ってないととてもじゃないけどやってられない。