n年後に駐在するゲイ

いつか海外に飛ばされるゲイが生きた証

OB訪問

年に数回、OB訪問なるものを受ける機会がある。

 

学生が社会人をとっ捕まえて、星をこれでもかと詰め込んだ目で質問攻めをするあのイベントのことだ。

 

その質問内容たるや、日々の労働でささくれだった僕たちの心をクリティカルにえぐってくるようなものばかり。

 

今日の学生さんはご丁寧に、聞きたいことを事前に送ってくれたのだけど、しょっぱなの質問は「仕事は楽しいですか?」だった。

 

人によっては即死級のダメージを食らうと思う。

 

ピュアな心は時として強烈な武器になる。

 

 

 

「業務内容は」「仕事のやりがいは」「どうしてこの会社を受けようと思ったのか」「想定しているキャリアパスは」

 

OB訪問で聞かれる質問は大抵同じ。

 

そうした質問に何回も答えているうちに、仕事の面白さを自分の言葉で語れるようになっていることに気づく。

 

学生ほどではないけれど、こちらの目も少しだけ輝きが灯る。

 

なんだ、意外と今の仕事が気に入ってるじゃん。

 

自分が面白いと思える仕事に携わっていることの幸せをかみしめる。

 

OB訪問って、社会人の側にも学びになる。

 

彼らに恥じない仕事をしようと、背筋がスッと伸びる思いがした。