怖い夢を見た。
家族が不気味な宗教に取り込まれてしまう。
その宗教からやってきた人が僕の家を取り囲む。
空は真っ暗だった。やけに星がキラキラ輝いていて、不気味なシチュエーションとのコントラストが余計に怖かった。
ここは夢によくあるおかしなポイントだけど、僕はなぜかドイツの政党「緑の党」に助けを求めようとして、一心不乱にスマホを探していた。
夢の中で僕は、ずっと息が苦しかった。
これは比喩でもなんでもなくて、本当に肺が圧迫されていて酸素を十分に取り込むことができなかった。
隔離期間がようやく終わる。
「隔離期間」という言葉にどんな形容詞をつけようかさっきからずっと迷っている。「長かった」といえば長かったし、「長いようで短い」といえばそんな気もする。かといって「短い」とは言えない。
「じっくり本を読むことができた」というのが、隔離期間を振り返って最初に思い浮かぶことだ。以下の4冊の本を読んだ。
続きを読む脳みそのしわの隙間にこびりついたデブリをとるために、思ったこと頭に浮かんだことをそのまま書こう企画を開催します。
今日のテーマは「ぼくの好きなもの」です。
片桐はいりさん
ハマったきっかけは『かもめ食堂』。なんでしょう、あの圧倒的唯一無二の存在感は。『かもめ食堂』ではミドリさんという役で登場しますが、フィンランドの街を自転車で流していても、小林聡美さん演じるサチエさんが淹れてくれたコーヒーを飲んでいても、市場に出かけてトナカイの肉を買おうとするときも、ものすごい濃度で「いる」んですよね。それでいて、作品の雰囲気を壊さない仕方でそこに「いる」。あの感じがなんとも言えず好きなんです。
ちなみにはいりさん、演技はさることながらエッセイがめちゃくちゃ面白い。『かもめ食堂』撮影時に滞在したフィンランドでの体験記をつづった「わたしのマトカ」、グアテマラで現地女性と結婚してそのまま居ついてしまった弟を尋ねた際の出来事が語られている「グアテマラの弟」、はいりさんの血肉を作った映画について縦横無尽に語り尽くす「もぎりよ今夜も有難う」。どれもこれも、あまりの面白さにページをめくる手が止まりません。どれかのエッセイで「朝になる」を「太陽が地平線に手を掛けた頃」と表現していたのには思わず膝を打ってしまいました。どうやったらあんなに素敵な表現が思い浮かぶんだろう。
はいりさんの声も好き。ぶっきらぼうだけど熱い。いつかラジオやポッドキャストをやってほしい。
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